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判例タイムズ 1404号 11月号 (2014年10月24日発売)

判例タイムズ 1404号 11月号 (2014年10月24日発売)

判例タイムズ社

論説紹介医療界と法曹界の相互理解のためのシンポジウム...5裁判員裁判を巡る諸問題[大阪刑事実務研究会]新たな証拠請求の可否 登石 郁朗・後藤 有己...39企…

3056円(税込)

目次

判例タイムズ 1404号 11月号 (2014年10月24日発売)

論説紹介

医療界と法曹界の相互理解のためのシンポジウム…5

裁判員裁判を巡る諸問題[大阪刑事実務研究会]
新たな証拠請求の可否 登石 郁朗・後藤 有己…39

企業間取引訴訟の現代的展開[現代企業法研究会]
企業間提携契約における違約金条項の意義について 林 紘司…56

判例紹介 全21件(最高裁判例6件)

最高裁判例
[倒産処理法]
1(最高裁第一小法廷平26.6.5判決)…88
 再生債務者と別除権者との間で締結された別除権の行使等に関する協定における同協定の解除条件に関する合意が,再生債務者がその再生計画の履行完了前に再生手続廃止の決定を経ずに破産手続開始の決定を受けた時から同協定が効力を失う旨の内容をも含むものとされた事例

2(最高裁第一小法廷平25.11.21判決)…92
 民事再生法上の共益債権に当たる債権につき,これが本来共益債権である旨の付記をすることもなく再生債権として届出がされ,この届出を前提として作成された再生計画案を決議に付する旨の決定がされた場合において,当該債権を再生手続によらずに行使することの許否

3(最高裁第二小法廷平25.11.13決定)…96
 更生債権に関する訴訟が更生手続開始前に係属し受継されることなく終了した場合における当該訴訟に係る訴訟費用請求権の更生債権該当性

[刑 法]
4(最高裁第一小法廷平26.3.17決定)…99
 1 同一被害者に対し一定の期間内に反復累行された一連の暴行によって種々の傷害を負わせた事実について,包括一罪とされた事例
 2 包括一罪を構成する一連の暴行による傷害について,訴因の特定に欠けるところはないとされた事例

[刑事訴訟法]
5(①最高裁第三小法廷平25.3.27決定)(②最高裁第二小法廷平26.1.27決定)…103
 1 再審請求事件の特別抗告審において有罪の言渡しを受けた者の兄である申立人の死亡により再審請求事件の手続の終了宣言がされた事例(①事件)
 2 有罪の言渡しを受けた者の養子である申立人の死亡を理由とする旧刑訴法による再審請求事件の手続終了宣言に対する特別抗告が棄却された事例(②事件)

憲法裁判例
6(東京地裁平24.3.23判決)…106
 1 日本国籍を有する父とフィリピン国籍を有する母との間の嫡出子としてフィリピン国内で出生しフィリピン国籍を取得した原告らが,父母等が日本国籍を留保する意思表示をしなかったため,国籍法12条により出生の時にさかのぼって日本国籍を失った場合に,同条は憲法13条,14条1項に違反し無効であると主張して日本国籍を有することの確認を求めた事案において,日本国籍の確認が認められなかった事例
 2 日本国籍を有する父とフィリピン国籍を有する母との間の嫡出子としてフィリピン国内で出生しフィリピン国籍を取得した原告が,父母等が日本国籍を留保する意思表示をしなかったため,出生の時にさかのぼって日本国籍を失った場合に,国籍法17条1項に基づく国籍取得の適法な届出がされたとして,日本国籍の確認が認められた事例

労働裁判例
[集団的労働関係]
7(東京地裁平24.11.15判決)…126
 1 企業等から委託を受けて自転車等による書類等の配送事業を展開していた会社と運送請負契約を締結し,自転車によりその配送を行っていた配送員(メッセンジャー)が,その会社との関係において労働組合法上の労働者に当たるとされた事例
 2メッセンジャーらを組合員とする労働組合からの団体交渉申入れに応じなかった会社の対応や,同組合の執行委員長であったメッセンジャーを営業所長から解任した会社の措置が,不当労働行為に該当するとされた事例

民・商事裁判例
[民 法]
8(東京地裁平24.2.10判決)…156
 訴訟追行を委任した弁護士に対し委任事務処理義務及び説明義務の各違反を理由とする債務不履行に基づく損害賠償請求並びに委任契約の解除に基づく原状回復義務の履行としての弁護士報酬等の支払請求が認められなかった事例

9(東京地裁平24.9.24判決)…166
 人格権等に基づく鉄道施設(重層高架橋)の建設の差止請求が棄却された事例

10(東京地裁平24.2.7判決)…200
 不動産の信託受託者として所有権を有する信託銀行との間で「定期建物賃貸借契約兼管理業務委託契約」を締結して当該不動産の転貸及び保守管理をしていた者が,当該不動産の屋上部分からの漏水事故について,民法717条1項の占有者に該当するとされた事例

11(東京地裁平24.1.30判決)….207
 相続税等の申告手続を受任した税理士が行った申告に相続財産の申告漏れがあった場合に善管注意義務違反を理由とする損害賠償責任が一部認められた事例

[知的財産]
12(知的財産高裁平24.2.14判決)…217
 いわゆる「楽天市場」における各出店者による商標権侵害に関して,同市場の運営者である被控訴人に対して差止め・損害賠償責任を追及し得るかにつき,一定の場合にはウェブページの運営者も責任を負うとしつつ,本件においては,被控訴人は,商標権侵害の事実を知り又は知ることができたと認めるに足りる相当の理由があるときから合理的期間内にこれを是正しているから,差止め・損害賠償責任を負うものではないとして,商標権者による控訴を棄却した事例

13(知的財産高裁平24.1.31判決)…253
 引用発明と引用刊行物2記載の技術は解決課題及び解決手段において異なり,引用発明に引用刊行物2の技術を適用することによって本願発明に至ることが容易であるとする理由は存在しないとして,本願発明が,引用発明,引用刊行物2記載の事項及び周知の事項に基づいて容易に発明できたとした審決が取り消された事例

14(大阪地裁平24.5.24判決)…260
 1 機械の部品に関する部分意匠について,意匠権侵害を肯定した事例
 2 原出願(親出願)から分割ないし変更出願(子出願)をし,さらに子出願を原出願として分割ないし変更出願(孫出願)をした場合における分割又は変更出願の要件について判断した事例

15(知的財産高裁平24.2.22判決)…287
 1 Xが制作した体験型展示物につき,制作者の個性が表現されたものではなく,創作的な表現であるということはできないとして,著作物性を認めた原判決の判断が否定された事例
 2 Xが制作した体験型展示物の著作物性の有無それ自体は,著作権侵害を理由とする請求の当否の前提問題として判断されるべきであって,かつ,それで足り,著作物性が認められた場合における当該著作権の帰属それ自体を争わないYとの間において,同展示物に著作物性が認められるとして,Xが著作権を有することの確認を求める訴えは,確認の利益がなく,不適法である
 3 XとYとは競争関係にあるところ,Xがウェブサイトに掲載した注意書は,虚偽の内容を含み,Yの事業がXの権利を侵害する違法なものであり,又は,YがXを脅すなど不当な経緯により事業をするに至った旨を,注意書を見る不特定多数の者に印象付けるもので,Yの営業上の信用を害するものである以上,Xによる注意書のアップロードは,虚偽の事実を流布する行為(不正競争防止法2条1項14号)に該当し,当該注意書の削除を求める仮処分の申立ては違法ではない

ロクラクⅡ事件差戻審判決
16(知的財産高裁平24.1.31判決)…304
 インターネット通信による親子機能を有する機器を利用して,海外等において日本国内の放送番組等の複製又は視聴を可能にするサービスについて,サービス提供者が放送番組等の複製の主体であり,放送事業者の著作権及び著作隣接権を侵害しているとされた事例

17(東京地裁平24.6.11判決)…323
 1 受発注システムプログラムの取得・使用の事実が認められないとして,著作権侵害の成立を否定した事例
 2 前勤務先の顧客情報の一部につき,現勤務先における使用の事実を認めたが,その秘密管理性を否定した事例
 3 前勤務先の印刷用フィルム等を流用して現勤務先に印刷業務を受注させる行為が自由競争の範囲を超えるとして雇用契約上の債務不履行及び不法行為の成立を認めた事例

刑事裁判例
[刑 法]
18(大阪地裁平24.3.16判決)…352
 1 被告人運転車両の側方を併走していた被害者を轢過して死亡させたとされる傷害致死被告事件(主位的訴因)において,被告人は,自車の走行によって傷害を負わせるような近い位置に被害者がいるかもしれないと認識していたとは認められないとして,暴行の故意を否定し,傷害致死罪の成立を否定した事案
 2 上記の経緯で被害者を自動車で轢過して死亡させたとされる自動車運転過失致死罪(予備的訴因)について,被告人の過失を認めた上で,正当防衛の成立を認めた事案

[刑事訴訟法]
19(東京高裁平24.1.30判決)…360
 1 公判前整理手続で争点に関連する間接事実が被告人及び弁護人から明示的に主張されていなかった場合に,当該間接事実に関する被告人の公判供述を弾劾するために検察官がした証人尋問等の請求と,刑訴法316条の32第1項にいう「やむを得ない事由」の該当性の有無
 2 警察官が職務遂行に当たり行った前歴や交通違反歴の照会について記録した前歴照会一覧表が,刑訴法323条2号にいう「業務の通常の過程において作成された書面」に当たるとされた事例

郵便不正事件
20(大阪地裁平24.1.23判決)…373
 1 弁護人の刑事公判手続打ち切りの主張を排斥した事例
 2 検察官の共謀の主張を排斥し,被告人の単独犯行を認定した上,有印公文書偽造,同行使の公訴事実について有罪判決を言い渡した事例

審級別裁判年月日順索引
最高裁平25.3.27決定[平25(し)77]…103
最高裁平25.11.13決定[平25(許)4]…96
最高裁平25.11.21判決[平24(受)105]…92
最高裁平26.1.27決定[平25(し)726]…103
最高裁平26.3.17決定[平23(あ)1224]…99
最高裁平26.6.5判決[平24(受)880][平24(受)881][平24(受)882]…88

東京高裁平24.1.30判決[平22(う)1786]…360
知的財産高裁平24.1.31判決[平23(行ケ)10142]…253
知的財産高裁平24.1.31判決[平23(ネ)10011]…304
知的財産高裁平24.2.14判決[平22(ネ)10076]…217
知的財産高裁平24.2.22判決[平23(ネ)10053][平23(ネ)10082]…287

大阪地裁平24.1.23判決[平21(わ)3275]…373
東京地裁平24.1.30判決[平21(ワ)36719][平22(ワ)8566]…207
東京地裁平24.2.7判決[平22(ワ)18541][平22(ワ)28020][平23(ワ)7189]…200
東京地裁平24.2.10判決[平22(ワ)38342]…156
大阪地裁平24.3.16判決[平23(わ)558]…352
東京地裁平24.3.23判決[平22(行ウ)38][平22(行ウ)45][平22(行ウ)46][平22(行ウ)47][平22(行ウ)375][平22(行ウ)382][平22(行ウ)383][平22(行ウ)384][平22(行ウ)385][平22(行ウ)386][平22(行ウ)387][平22(行ウ)388][平22(行ウ)389][平22(行ウ)390][平22(行ウ)391][平22(行ウ)392][平22(行ウ)393][平22(行ウ)394][平22(行ウ)395][平22(行ウ)396][平22(行ウ)397][平22(行ウ)398][平22(行ウ)399][平22(行ウ)400][平22(行ウ)401][平22(行ウ)402][平22(行ウ)404]…106
大阪地裁平24.5.24判決[平23(ワ)9476]…260
東京地裁平24.6.11判決[平22(ワ)23557]…323
東京地裁平24.9.24判決[平19(ワ)19718][平20(ワ)6037]…166
東京地裁平24.11.15判決[平22(行ウ)433]…126

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