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判例タイムズ 1381号 12/15号 (2012年12月10日発売)

判例タイムズ 1381号 12/15号 (2012年12月10日発売)

判例タイムズ社

【論説紹介】大阪地裁民事事件における現況と課題/中本 敏嗣…4大阪地裁民事保全事件における現況と課題/森鍵 一…6大阪地裁行政事件における現況と課題/田中 健治…

2096円(税込)

目次

判例タイムズ 1381号 12/15号 (2012年12月10日発売)

【論説紹介】

大阪地裁民事事件における現況と課題/中本 敏嗣…4

大阪地裁民事保全事件における現況と課題/森鍵 一…6

大阪地裁行政事件における現況と課題/田中 健治…10

大阪地裁商事事件における現況と課題/松田 亨…20

大阪地裁労働事件における現況と課題/中垣内 健治…28

大阪地裁倒産事件における現況と課題/小野 憲一・今中 秀雄・堤 恵子…37

大阪地裁建築・調停事件における現況と課題/本多 俊雄…57

大阪地裁(本庁)民事執行事件における現況と課題/_橋 文清…68

大阪地裁交通事件における現況と課題/稲葉 重子…79

大阪地裁医事事件における現況と課題/徳岡 由美子…85

大阪地裁知的財産権事件における現況と課題/山田 陽三…98

【判例紹介】全15件

行政裁判例
[行政法一般]
1医薬品ネット販売権確認行政訴訟控訴審判決(東京高裁平24.4.26判決[平22(行コ)168号])…105
 薬局開設者らの隔地者に対する郵便等による第一類及び第二類の医薬品の販売を禁止した厚生労働省令の規定が薬事法による委任の範囲を逸脱し,違法・無効であるとされた事例

[地方自治法]
2(広島地裁平23.9.14判決[平22(行ウ)26])…130
住民投票に付する事項を「旧広島市民球場解体の賛否を問う」としてなされた住民投票実施請求代表者証明書の交付申請に対して,上記事項が住民投票に付することができる市政運営上の重要事項には当たらないとして同申請を却下した広島市長の処分が違法であったとはいえないとされた事例

民・商事裁判例
[民  法]
3(東京地裁平22.7.14判決[平21(ワ)873])…140
 洋菓子チェーン・フランチャイズ事業を営むフランチャイザーが消費期限切れの原料使用問題によりブランド価値維持義務に違反するとされたものの,損害との因果関係が否定された事例

4(横浜地裁平24.7.17判決[平22(ワ)6906])…150
 利息制限法を超える利率による利息を取得していた貸金業者が借主に対し貸金の返還を請求し弁済を受領した行為について,貸金業者の代表取締役に不法行為の成立を認めた事例

5(東京高裁平24.5.9判決[平22(ネ)7495])…158
 地方自治体が住民の生活用水等の給水の安定確保を図る事業として井戸掘削工事をしたことにより,既存の井戸を汚染・枯渇させ地下水利用権を侵害したとして,井戸所有者の地方自治体に対する損害賠償請求が認められた事例

6(東京地裁平24.1.27判決[平23(レ)1322])…167
 いったん口座開設と株式の買付けに応じながらも,顧客の求めに反して戸籍とは異なる顧客の氏の漢字を表記した書面を送り続け,顧客がこれを受領しないことを理由に,買い付けた株式の売却を拒絶するという証券会社の対応が,顧客に対する不法行為を構成するとされた事例

7(東京高裁平23.12.7判決[平23(ネ)1635])…174
 会社の代表者が同社に対する出資金名下に金員を騙取した場合において,同社の従業員のうち,その業務行為があってはじめて代表者の騙取行為が可能であったということができる従業員については,当該従業員に過失が認められる以上,幇助を理由とする不法行為責任が認められるとし,その業務行為が機械的な事務的行為にとどまる従業員については,代表者の不法行為を認識し得たと認めるに足りる証拠もなく,幇助を理由とする不法行為責任は認められないとした事例

8(東京地裁平23.11.30判決[平21(ワ)23896])…183
 1 建物の建築及び建物を巡る紛争に関して直接交渉する行為や葉書等の文書を送付する行為の差止請求が認められた事例
 2 建物の外壁に設置したトイレの排水管の撤去請求が認められなかった事例

9(東京地裁平23.2.14判決[平20(ワ)30392])…192
 根管治療を行う歯科医師として負っている根管の緊密な充填を実施すべき注意義務に違反する治療がされたとして損害賠償請求が一部認容された事例

[知的財産]
10炭都饅頭事件(知的財産高裁平23.10.11判決[平23(行ケ)10174])…202
 商標「炭都饅頭」について,引用商標「TANTO/タント」とは類似しないとして,拒絶査定不服審判請求を不成立とした審決を取り消した事例

11(知的財産高裁平23.7.21判決[平23(行ケ)10087])…206
 「HORECA」等の複数の文字及び星形図形等の複数の図形から成る本願商標が,「HORECA」の欧文字及び「ホレカ」の片仮名文字から成る引用商標に類似するとした審決が維持された事例

12(①知的財産高裁平22.4.14判決[平20(ネ)10083],②知的財産高裁平22.4.14判決[平21(行ケ)10065])…213
 1 被控訴人が製造販売した食用油の製造方法が発明の名称を「酵素によるエステル化方法」とする控訴人の分割出願に係る特許権を侵害するものであるが,同発明の技術的事項は,酵素反応の場について「可及的乾燥」を要件とせず,可及的水分を低下させたものではない基質を用いることを含むものであって,これを可及的水分を低下させた基質を用いて行われる「可及的乾燥」した系において水を系外に排出する方法を記載するものである原出願明細書に記載された事項の範囲内のものということができず,同分割出願は適法な分割出願であるということができないとし,現実の出願日が出願日となることを前提に分割出願に係る発明が進歩性を有さず,また,分割出願に係る願書に添付された明細書中の特許請求の範囲の訂正も訂正後の発明が進歩性を有さず独立特許要件を欠く不適法なものであって特許の無効理由が解消されるものではないとして,特許権侵害による損害賠償請求を棄却すべきものとされた事例(①事件)
 2 発明の名称を「酵素によるエステル化方法」とする分割出願に係る発明について,同発明の技術的事項は,酵素反応の場について「可及的乾燥」を要件とせず,可及的水分を低下させたものではない基質を用いることを含むものであって,これを可及的水分を低下させた基質を用いて行われる「可及的乾燥」した系において水を系外に排出する方法を記載するものである原出願明細書に記載された事項の範囲内のものということができず,同分割出願は適法な分割出願であるということができないとし,現実の出願日が出願日となることを前提に訂正後の発明が進歩性を有さず独立特許要件を欠くとして,明細書の訂正が許されないとされた事例(②事件)

刑事裁判例
[刑  法]
13(東京高裁平22.5.18判決[平21(う)2391])…246
 自動車運転者が交差点の手前において対面信号機が黄色信号を表示しているのに気付いた時点で,直ちに停止措置を講じるべき自動車運転上の注意義務を課すことはできないとして,対面信号機の信号表示に留意すべき自動車運転上の注意義務を怠り,青色信号から黄色信号に変わったのを見落とした旨の過失を認定した事例

[刑事訴訟法]
14(東京地裁平24.2.27判決[平23特(わ)975])…251
 先行する所持品検査に令状主義の精神を潜脱し没却するような重大な違法があったなどとして,強制採尿令状に基づき採取された被告人の尿の鑑定書の証拠能力を否定し,無罪を言い渡した事例

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