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判例タイムズ 1272号 (2008年09月01日発売)

判例タイムズ 1272号 (2008年09月01日発売)

判例タイムズ社

記事紹介◆上告審としての大阪高等裁判所第14民事部の実情(上)/小池一利■現代企業法研究会 企業間提携契約の法的諸問題6 ホテル事業に関する提携契約 /若松 亮…

2,057円(税込)

目次

判例タイムズ 1272号 (2008年09月01日発売)

記事紹介

◆上告審としての大阪高等裁判所第14民事部の実情(上)/小池一利

■現代企業法研究会 企業間提携契約の法的諸問題6
ホテル事業に関する提携契約 /若松 亮

■続・元裁判官の書斎(3)
推理小説の誤訳/倉田卓次

◆既判力と取消権の失権/石川 明

■量刑に関する諸問題〔大阪刑事実務研究会〕
被害者と量刑(1)/横田信之

■裁判員制度のもとにおける控訴審の在り方2〔大阪高等裁判所陪席会〕
控訴審の訴訟手続(1)/植野 聡・今泉裕登・出口博章

◆詐欺罪の現状/林 幹人

判例紹介

◆最高裁判例
[刑 法]
1(最高裁第一小法廷平20.6.25決定)
正当防衛に当たる暴行及びこれと時間的,場所的に連続して行われた暴行について,両暴行を全体的に考察して1個の過剰防衛の成立を認めることはできないとされた事例
2(最高裁第一小法廷平20.6.23決定)
1 労役場留置期間を定めるに当たり,1日に満たない端数を生じる換算率を定めても刑法18条4項所定の同期間を定めない違法があるとはいえない
2 労役場留置期間を定めるに当たり,1日に満たない端数について換算刑の言渡しをしないのは法令違反であるとした高等裁判所の判決は,これに先立つ最高裁判所の判例と相反する判断をしたものであり,刑訴法405条3号の高等裁判所の判例に当たらない

◆行政裁判例
[行政法一般]
1(名古屋地裁平18.11.16判決)
36年間重婚的内縁関係にあった女性に対する遺族厚生年金等を不支給とした決定が無効とはいえないとされた事例
2(名古屋地裁平18.3.29判決)
産業廃棄物処理施設付近に居住する住民が施設設置許可処分の取消訴訟の原告適格を有するとされた事例

[国家補償法]
3(仙台高裁平19.10.31判決)
1 町が,公共工事の指名競争入札について,2年近くの間,入札参加資格を有する建設業者を指名しなかった措置に裁量権を逸脱又は濫用した違法があるとされた事例
2 公共工事の指名競争入札において違法に指名されなかったことにより建設業者が被った損害額の算定例
4(仙台地裁平19.5.8判決)
1 町が発注する公共工事の指名競争入札において継続的に指名を受けていた建設業者に対して全く指名を行わなかった町の措置に裁量権を逸脱又は濫用した違法があるとされた事例
2 町が発注する公共工事の指名競争入札において指名されなかったことにより業者が被った損害額の算定

[地方自治法]
5(神戸地裁平19.5.25判決)
神戸市の永年勤続教職員に対する旅行クーポン券等の支給及び教職員共済会に対する交付金の支出は違法であるとして市長の損害賠償責任が認められた事例

◆労働裁判例
[個別的労働関係]
1(岐阜地裁平20.2.14判決)
同僚労働者の夜食を購入するため外出し,弁当を買って工場に戻る途中に交通事故にあった場合,業務上の災害に当たるとされた事例

2(東京地裁平19.2.23判決)
私立高校の数学科教諭に対する事務職員への配置転換が無効とされた事例

◆民・商事裁判例
[民 法]
1(東京地裁平19.11.30判決)
ホストクラブ等を経営する会社が青色申告承認を取り消されたことにつき税理士に顧問契約の債務不履行による損害賠償責任が認められた事例

2(東京高裁平18.11.30判決)
被保険者の被扶養者で老人医療を受ける者が医療過誤により受傷したため老人保健法に基づき社会保険診療報酬基金に納付すべき医療費拠出金の額が増額したことを理由とする健康保険組合の加害病院に対する債務不履行又は不法行為に基づく損害賠償請求が棄却された事例

3(札幌高裁平19.1.31判決)
チマメ状動脈瘤のクリッピング術を行う医師には,手術中に破裂した場合に備えて止血準備措置を講ずる義務はないとされた事例

4(大阪高裁平19.1.23判決)
離婚後5年以内に支給される見込みがある将来の退職手当(退職金)の財産分与について,退職時に一定額を支払うよう命じた原判決を変更し,退職手当支給額(手取額)と退職時期を変数とする計算式を定め,これにより定まる金額を退職時に支払うよう命じた事例

[商 法]
5(横浜地裁平19.5.29判決)
1 会社分割において分割会社が行った労働契約承継に関する労働者との協議及び労働者の理解と協力を得るための措置に違法はないとされた事例
2 会社分割における労働契約承継に関する労働者との協議及び労働者の理解と協力を得るための措置が会社分割の無効原因となる場合
3 会社分割において承継営業に主として従事していた労働者の承継拒否権の有無

[知的財産]
6(東京地裁平18.9.8判決)
1 外国の特許を受ける権利の承継に関する合意の成立,効力,対価請求の有無等の法律関係についての準拠法は,法例7条により日本法となるが,外国特許を受ける権利の承継に基づく対価請求権について,特許法35条3項の規定は適用されないとされた事例
2 物質発明について,化合物のスクリーニング(生物活性測定)を担当していた原告は,物質の合成,有用性の発見のいずれにも,発明者としての貢献をしたとまではいえないから,共同発明者と認めることはできないとされた事例

[諸 法]
7(大阪高裁平19.2.28判決)
インターネット上の団体の主催者である弁護士に送られたメールの送信者の実在の有無について,送信者から依頼を受けた弁護士に問い合わせたことが,弁護士法23条の守秘義務等に違反するものではないと判断された事例

[民事保全法]
8(東京地裁平19.8.28決定)
民事保全法12条1項に規定する保全命令事件の管轄裁判所が我が国内にあるときは,原則として,債務者を我が国の裁判権に服させるのが相当であるが,これらが存在しない場合には,特段の事情がない限り,我が国の国際裁判管轄を否定すべきであるとして,民事保全事件について,我が国の国際裁判管轄を否定した事例

[民事執行法]
9(大阪地裁平19.9.20判決)
厚生年金保険法によって差押禁止が定められている債権に対する給付であっても,当該給付が受給者の貯金口座に入金された後に貯金債権の全額を差し押さえることは違法とはいえないとした事例

[倒産処理法]
1(①東京地裁平20.5.15決定)(②東京地裁平20.6.10決定)
1 会社更生手続と民事再生手続が競合する場合において,会社更生手続開始の申立てが棄却された事例
2 会社更生法41条1項2号の「債権者の一般の利益に適合する」か否かについて判断された事例

刑事裁判例
[刑 法]
1日航機ニアミス事件控訴審判決(東京高裁平20.4.11判決)
航空機事故につき航空管制官の過失が肯定された事例

[刑事訴訟法]
2(東京高裁平20.3.26判決)
長男の強制わいせつ被告事件の際,虚偽のアリバイ証言をしたとされる偽証被告事件において,被告人が偽証したと認めるには合理的な疑いが残るとし,事実誤認を理由とする検察官控訴を棄却し,結論において同旨の無罪の原判決が維持された事例





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