書籍詳細

判例タイムズ 1338号 3/1号 (2011年02月25日発売)

判例タイムズ 1338号 3/1号 (2011年02月25日発売)

判例タイムズ社

【記事紹介】近現代法制史からみた優先主義と平等主義(上) ──我が国固有の平等主義の起源と裁判実務からみた立法課題/園尾隆司過払金返還請求訴訟における実務的問題…

2096円(税込)

目次

判例タイムズ 1338号 3/1号 (2011年02月25日発売)

【記事紹介】

近現代法制史からみた優先主義と平等主義(上)
──我が国固有の平等主義の起源と裁判実務からみた立法課題/園尾隆司

過払金返還請求訴訟における実務的問題/澤野芳夫・三浦隆志・武田美和子・佐藤重憲

地方公共団体の損失補償契約をめぐって/_部眞規子

東京地方裁判所商事研究会
類型別会社訴訟シリーズ〔追補〕1
役員の地位を仮に定める仮処分について/岡部弘・布目貴士

ブック・レビュー
現代民事法研究会著『民事訴訟のスキルとマインド』/永石一郎

【判例紹介】

最高裁判例
[刑 法]
1(最高裁第一小法廷平21.12.17決定)
強盗殺人1件,強盗致死・強盗致傷1件等の事案につき,無期懲役の量刑が維持された事例

憲法裁判例
[憲 法]
1(東京高裁平22.11.17判決)
公職選挙法14条,別表第三の参議院(選挙区選出)議員の議員定数配分規定の合憲性

行政裁判例
[国家補償法]
1(大阪地裁平22.7.9判決)
地方公共団体が管理する道路供用予定地の上に放置された可燃性廃棄物に放火され隣接する建物に延焼したことについて,当該土地の管理に国家賠償法2条1項の瑕疵があったとはいえないが,当該地方公共団体が当該廃棄物の撤去をしなかったこと等は,当該地方公共団体が当該建物の管理者らから当該廃棄物の撤去を求める陳情を受けていた等判示の事実関係の下では,注意義務に違反するとして,同法1条1項の責任が認められた事例

労働裁判例
[個別的労働関係]
1(神戸地裁平22.9.3判決)
鉄道システム受注・納入会社のグループ長のうつ病罹患による自殺について業務起因性が認められた事例

民・商事裁判例
[民 法]
1(東京地裁平22.7.13判決)
商業ビルの厨房排水除害施設に新しい排水処理方式を導入する工事を請け負った請負人に債務不履行が認められるとして,損害賠償請求を一部認めた事例

2(東京地裁平21.11.11判決)
クレジットカード発行会社が提携先のクレジットカード会社から譲り受けた代金債権が,カード保持者でない者の悪用により生じたものであっても,原則としてクレジットカード発行会社がその損害を負担する旨の条項により上記債権譲渡は有効であるとされた事例

3(東京高裁平22.3.24判決)
1 金先物取引において専門的知識を有しない委託者が損失を被った場合において,商品取引員に取引手法等についての説明義務違反,助言義務違反,過当取引であることから損害賠償義務が認められた事例(過失相殺3割)
2 商品取引員から委託者に対する差損金請求が信義則違反として棄却された事例

4(東京地裁平21.9.30判決)
外国産自動車のエアバッグが停車中に暴発したのは,製造物責任法3条の欠陥に当たるとされた事例

5(横浜地裁川崎支部平22.5.21決定)
子ども文化センターの利用者の発する騒音の差止めを求める仮処分申立てが被保全権利の疎明がないとして却下された事例

6(神戸家裁明石支部平22.6.1審判)
偽造された婚姻届による婚姻に係る戸籍の記載について,その記載の訂正の申立てが許可された事例

[商 法]
7(知的財産高裁平22.5.26決定)
ドイツ法人の販売代理店の元代表者が退職後設立した会社とドイツ法人との間で販売代理店契約が締結された場合において,元代表者に対し,同一事業への従事の禁止や取引先への連絡の禁止等を求めることはできないとされた事例

8ライブドア株式一般投資家集団訴訟(東京地裁平21.7.9判決)
1 有価証券報告書の重要事項についての虚偽記載により当該報告書を提出した株式会社,同社の取締役,監査役及び同社の監査を受嘱していた監査法人に対する損害賠償請求が認容された事例
2 有価証券報告書の虚偽記載による損害額算定に当たり旧証取法21条の2第2項,第5項が適用された事例

9(神戸地裁平22.9.14判決)
飲酒後にうたた寝をしていた被保険者が,起きざまに飲酒しようとしたときに食吐物誤嚥を起こし,窒息死したことが外来の事故に当たるとして,傷害保険契約に基づく死亡保険金の請求が認められた事例

[知的財産]
10(知的財産高裁平22.9.28判決)
特許法29条2項の判断に際して,先行技術から出発して当該発明の特徴点に到達できる試みをしたであろうという推測が成り立つのみでは十分ではなく,当該発明の特徴点に到達するためにしたはずであるという程度の示唆等の存在していたことが必要であるとされた事例

11紅いもタルト判決(知的財産高裁平22.6.30判決)
商標登録出願された「紅いもタルト」が,「(原材料として)紅いもを使用したタルト」を認識させるから,商標法3条1項3号における「商品の品質又は原材料を表示するもの」に該当するとした審決が維持された事例

12(知的財産高裁平21.9.1判決)
1 審判の審理中に原告の内容説明の申し出を採用しなかったことが審決の結論に影響したということはできないとされた事例
2 特許発明の容易想到性を理由とする無効審判請求が成り立たないとした審決の取消訴訟において,本件発明の記載が明確でなく,実施可能要件を満たしていないとか,そのために容易に想到することができるなどという主張をすることは許されない

[民事執行法]
13(東京高裁平22.9.9決定)
建物建築工事請負代金債権を被担保債権とする商事留置権が成立することを前提に決定された買受可能価額に基づくと無剰余であるとして担保不動産競売手続を取り消した決定に対する執行抗告において,商事留置権は成立しないとして原決定が取り消された事例

[倒産処理法]
14(東京地裁平22.7.8判決)
破産法162条1項2号の規定にいう「支払不能」の解釈

刑事裁判例
[刑事訴訟法]
1(東京高裁平22.1.21判決)
平成16年の刑法改正前の行為に刑法205条を適用するに当たり,刑の短期について軽い行為時法を適用しなかった原判決の法令適用の誤りが,本件の具体的事情の下では判決に影響を及ぼすことが明らかであるとされた事例

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