書籍詳細

『民事実務研究V』

『民事実務研究V』

中本敏嗣 編

1  偽造カード等及び盗難カード等を用いて行われる不正な機械式預貯金払戻し等からの預貯金者の保護等に関する法律第4条の要件の検討 ー債権の準占有者に対する弁済…

3200円(税別)

目次

『民事実務研究V』

1  偽造カード等及び盗難カード等を用いて行われる不正な機械式預貯金払戻し等からの預貯金者の保護等に関する法律第4条の要件の検討
ー債権の準占有者に対する弁済における「債権者の帰責事由」考……〔原司〕
第1 問題提起
第2 民法第478条沿革小史
第3 債権者の帰責事由
第4 CD,ATM を利用した預金取引における民法第478条の適用
第5 預金者保護法沿革小史
第6 預金者保護法第4条により機械式預貯金払戻し等が有効となるための要件の検討

2 金融機関による融資についての取締役の責任と経営判断原則
ー拓銀カブトデコム事件の高裁判決及び最高裁判決の検討を中心として……〔木村哲彦〕
第1 序
第2 善管注意義務と立証責任
第3 事業会社一般における経営判断原則
第4 金融機関による融資に対する経営判断原則の適用
第5 拓銀カブトデコム事件
第6 終わりに

3 児童生徒のいじめ自殺訴訟の現状
ー因果関係を中心に……〔横田昌紀〕
第1 はじめに
第2 いじめによる自殺についての責任原因について
第3 いじめ・学校側の義務違反(過失)と被害生徒の自殺との因果関係
第4 過失相殺

4  証券投資信託において受益者に破産手続ないし民事再生手続が開始された場合の債権回収を巡る諸問題
ー銀行取引約定,商事留置権及び相殺を中心に……〔坂本寛〕
第1 証券投資信託の概要
第2 前提論点
第3 受益者に破産手続開始決定があった場合
第4 受益者に民事再生手続開始決定があった場合
第5 終わりに

5 退職金請求事件における主張立証責任の考察
ー精神的疾患のある労働者に対する懲戒解雇の効力が争われた事例を中心とし
て……〔徳増誠一〕
第1 はじめに
第2 論点1(退職金請求事件における請求原因事実は何か)について
第3 論点2(精神的疾患のある労働者の行為を理由とする懲戒解雇処分の効力を判断する際の事情)について
第4 論点3(懲戒解雇が有効であっても労働者の勤続の功労を抹消するような背信的事情がなければ退職金不支給は許されないか)について
第5 結語

6 重度後遺障害事案の損害算定における問題点の概観
ー遷延性意識障害の事案を中心として……〔宮崎朋紀〕
第1 はじめに
第2 裁判例の傾向
第3 遷延性意識障害損害賠償事案の全体像
第4 総論ー損害の把握について
第5 各論1─重度後遺障害の事案に共通する問題点
第6 各論2─遷延性意識障害の事案に特有の問題点
第7 定期金賠償方式
第8 まとめ