書籍詳細

判例タイムズ 1390号 9月号 (2013年08月23日発売)

判例タイムズ 1390号 9月号 (2013年08月23日発売)

判例タイムズ社

【論説紹介】相続開始後の相続財産(不動産)の管理・使用に関する相続人間の訴訟をめぐる諸問題(1) 東京地方裁判所プラクティス委員会第二小委員会/都築 政則・石村…

3,085円(税込)

目次

判例タイムズ 1390号 9月号 (2013年08月23日発売)

【論説紹介】

相続開始後の相続財産(不動産)の管理・使用に関する相続人間の訴訟をめぐる諸問題(1)
東京地方裁判所プラクティス委員会第二小委員会
/都築 政則・石村 智・西村 修・行川 雄一郎・橋本 繭子・今村 健太郎・松井 亜香子…5

裁判所と日弁連知的財産センターとの意見交換会 平成24年度…19

大阪地方裁判所第21・26民事部と大阪弁護士会知的財産委員会との協議会 2012年度…38

知財高裁における最近の事件処理の実情と裁判例について/荒井 章光…58

東京地裁知的財産権部における審理について 特許権侵害訴訟を中心に/高野 輝久…66

名古屋民事実務研究会10
契約関係にない第三者に対する法的義務に関する若干の考察を加えて
最二小判平19.7.6民集61巻5号1769頁,判タ1252号120頁/池田 好英…71

【判例紹介】全30件(最高裁判例7件)

速 報
[知的財産]
1 (東京地裁平25.2.28判決[平23(ワ)38969])…81
 標準規格必須宣言特許についてFRAND条件でのライセンス契約締結に向けての重要な情報を相手方に提供して誠実に交渉を行うべき信義則上の義務を尽くすことなく,当該特許の特許権に基づく損害賠償請求権を行使することは,権利の濫用に当たり許されないとした事例

最高裁判例
[行政争訟法]
2 水俣病認定申請棄却処分取消等請求事件最高裁判決(①最高裁第三小法廷平25.4.16判決[平24(行ヒ)245],②最高裁第三小法廷平25.4.16判決[平24(行ヒ)202])…122
 1 公害健康被害の補償等に関する法律4条2項に基づく水俣病の認定の申請を棄却する処分の取消訴訟における審理及び判断の方法(①事件)
 2 公害に係る健康被害の救済に関する特別措置法3条1項に基づく水俣病の認定の申請を棄却する処分の取消訴訟における審理及び判断の方法(②事件)

[民 法]
3 (最高裁第一小法廷平25.6.6判決[平24(受)349])…136
 1 いわゆる明示的一部請求の訴えに係る訴訟において,債権の一部消滅の抗弁に理由があると判断されたため判決において上記債権の総額の認定がされた場合における,残部についての消滅時効の中断
 2 いわゆる明示的一部請求の訴えの提起と残部についての裁判上の催告としての消滅時効の中断
 3 消滅時効期間の経過後,その経過前にした催告から6箇月以内にした催告と消滅時効の中断

4 (最高裁第三小法廷平25.4.9判決[平24(受)2280])…142
 建物の地下1階部分を賃借して店舗を営む者が建物の所有者の承諾の下に1階部分の外壁等に看板等を設置していた場合において,建物の譲受人が賃借人に対して当該看板等の撤去を求めることが権利の濫用に当たるとされた事例

[諸 法]
5 (最高裁第三小法廷平25.4.12判決[平24(受)293])…146
 1 医療用医薬品について製造物責任法2条2項にいう「通常有すべき安全性」が確保されるために必要な情報とその提供方法
 2 医療用医薬品について製造物責任法2条2項にいう「通常有すべき安全性」が確保されるために必要な添付文書の副作用に係る記載の適否を判断する際に考慮すべき事情及びその判断の観点

[刑 法]
6 (最高裁第一小法廷平24.10.15決定[平21(あ)1985])…156
 売買代金が時価相当額であったとしても,土地の売買による換金の利益が賄賂に当たるとされた事例

[刑事訴訟法]
7 (最高裁第三小法廷平25.4.16決定[平24(あ)167])…158
 覚せい剤を密輸入した事件について,被告人の故意を認めながら共謀を認めずに無罪とした第1審判決には事実誤認があるとした原判決に,刑訴法382条の解釈適用の誤りはないとされた事例

行政裁判例
[行政法一般]
8 (東京地裁平24.8.24判決[平23(行ウ)402, 平23(行ウ)504])…166
 本邦に不法残留したフィリピン共和国の国籍を有する未成年の兄弟についてされた在留特別許可をしないという判断は,裁量権の範囲を逸脱し又はこれを濫用したものであるとして,裁決及び退去強制令書発付処分が取り消された事例

[行政争訟法]
9 (東京地裁平24.9.12判決[平23(行ウ)505])…175
 社会保険審査会に対して再審査請求をすることができる期間の起算日を定める社会保険審査官及び社会保険審査会法32条1項にいう「審査官の決定書の謄本が送付された日」について判断された事例

[国家補償法]
10 (東京地裁平24.8.31判決[平24(ワ)3317])…190
 東京都都知事が地方税法433条5項に基づいてされた照会に対して回答しないとしたことが国家賠償法上違法とはいえないとされた事例

11 (鳥取地裁平24.7.17判決[平22(ワ)342])…195
 刑務所の職員が,自ら職務上作成し,受刑者の個人情報が記載された報告書の控えを施設外に持ち出し,自宅においてこれを私人である第三者に手渡し,個人情報を漏洩した行為が,公務員として職務を行うについてなされた行為に該当するとして,慰謝料20万円の支払を命じた事例

12 (津地裁平24.1.26判決[平22(ワ)436])…200
 市がゴルフ場の敷地につき固定資産の評価を行うに際し,森林部分とコース部分とを分離評価せずに一体評価をして課税したことにつき,処分の違法性が認められないと判示した事例

[地方自治法]
13 (高知地裁平25.2.8判決[平23(行ウ)17])…209
 地方公共団体の廃棄物収集運搬業務に係る見積合わせにおいて業者間の談合の事実が認定され,地方公共団体の長の談合をした業者に対する損害賠償請求が命じられた事例

労働裁判例
[個別的労働関係]
14 (大阪地裁平25.3.6判決[平20(ワ)10242])…217
 金融機関の従業員が過重労働によりうつ病を発症して自殺したとして,同機関に対する安全配慮義務違反に基づく損害賠償請求が一部認容された事例(過失相殺3割)

民・商事裁判例
[民 法]
15 (①東京高裁平25.1.24判決[平24(ネ)5515],②札幌高裁平24.9.20判決[平24(ネ)241])…244
 1 信託銀行が,貸金業者から貸金債権の信託譲渡を受け,その後も貸金業者に貸金債権を回収させていた場合,その賃金債権について生じた過払金について返還義務を負うか(消極)
 2 信託銀行から上記1の貸金債権の譲渡を受けた者は,債権譲受け後にされた弁済について不当利得として,過払金返還義務を負うとされた事例

16 (横浜地裁平25.2.15判決[平22(ワ)3461])…252
 私立高校1年生の柔道部員が,先行する脳震盪から17日後に行われた試合前のウォーミングアップ練習中に急性硬膜下血腫を発症した事故について,顧問教諭に指導上の過失が認められないとされた事例

17 (東京地裁平23.11.28判決[平21(ワ)28003])…263
 1 身体化障害を患う男性及びその母親に対して健康器具等の商品を複数回に渡って販売した訪問販売業者の販売行為が著しく不当な過量販売であるとは認め難いとして不法行為責任が否定された事例
 2 身体化障害を患う男性に対して,執拗な勧誘により,不必要な健康器具等の商品を強引に販売した訪問販売業者の販売行為が著しく不当な過量販売であるとして不法行為責任が肯定された事例

18 (東京地裁平24.3.27判決[平23(ワ)4829])…281
 飲酒運転による交通事故について,運転者と共に飲酒した同乗者らに民法719条2項に基づく責任を肯定した事例

19 (東京地裁平24.12.27判決[平21(ワ)24770])…289
 1 統合失調症患者に対する抗精神病薬の投与量・投与方法に注意義務違反がないとされたが,経過観察の方法について注意義務違反が認められた事例(因果関係は否定)
 2 統合失調症患者に対する抗精神病薬の投与についてカンファレンス方式による鑑定が実施された事例

[商 法]
20 (大阪地裁平24.6.29判決[平21(ワ)16029, 平22(ワ)5553])…309
 1 甲会社の株主総会決議の無効確認ないし取消しを求める訴えの提起後に甲会社が乙会社に吸収合併されて消滅した場合の訴えの利益
 2 会社が株主総会決議によって普通株式から全部取得条項付株式へと変更された株式を取得した場合に,普通株式を所有していた者が同株式を保有し続けたいという期待を奪われたことを理由とする慰謝料請求を棄却した事例

21 (仙台高裁平24.11.22判決[平24(ネ)41])…319
 保険者は,告知事項として定めた情報につき,保険契約者から告知された内容の信ぴょう性に疑問を抱かせるような特段の事情がない限り,更にその真偽を確認する調査をしないからといって,保険法28条2項1号の過失があるということはできない

[知的財産]
22 (知的財産高裁平24.10.3判決[平24(行ケ)10197])…326
 1 将来を含め,取引者,需要者に指定商品の産地又は販売地を表すものと認識される可能性があり,これを特定人に独占使用させることが公益上適当でないと判断されるときには,その商標は商標法3条1項3号に該当する
 2 指定商品を「鉾田市産のバウムクーヘン」とする「HOKOTA BAUM」からなる商標が,商標法3条1項3号に該当するとされた事例

23 (知的財産高裁平24.6.27判決[平23(行ケ)10399])…332
 「ターザン」の片仮名を標準文字で表してなる商標につき,その商標登録が,「ターザン」のイメージやその顧客吸引力に便乗しようとする不正の意図に基づく剽窃行為であるとはいえないが,国際信義に反し,かつ,公正な取引秩序を乱すものとして,公序良俗を害するおそれのある商標(商標法4条1項7号)に該当するとされた事例

24 (東京地裁平24.7.30判決[平22(ワ)42141])…345
 眼鏡タイプのルーペの形態について不正競争防止法2条1項1号の商品等表示性が否定された事例

[倒産処理法]
25 (東京高裁平25.3.19決定[平24(ラ)2597])…354
 前件破産手続において,法定の期間内に免責許可の申立てをせず,免責を受けられなかった破産者が,新たに破産手続開始の申立て及び免責許可の申立てをして,免責が認められ,免責許可決定に対する即時抗告が棄却された事例

26 (東京地裁平25.2.6判決[平24(ワ)6179])…358
 破産申立ての委任を受けた弁護士が財産散逸防止義務を負うものとされた事例

刑事裁判例
[刑 法]
27 (札幌地裁平24.12.14判決[平23(ワ)866])…368
 1 殺害の嘱託を受けた者が,暴行又は傷害の故意で暴行を加え,結果として人を死亡させた場合に適用されるべき罰条
 2 加害行為に至る経緯や,被告人が誤信していた救命態勢が整っていること等の事実が存在していたとしても,被害者の嘱託は被告人の行為の違法性を阻却しないとして,違法性阻却事由の錯誤による故意阻却を否定した事例

[刑事訴訟法]
28 (大阪高裁平25.2.26判決[平24(う)1159])…375
 アスペルガー症候群の精神障害を有する被告人が実の姉を殺害した殺人事件の裁判員裁判の第1審判決において,検察官の懲役16年の求刑を超える量刑をするには慎重な態度が望まれるとしながら,社会内で被告人のアスペルガー症候群という精神障害に対応できる受皿が何ら用意されていないし,その見込みもないという現状の下では,再犯のおそれが更に強く心配されることなどを理由に許される限り長期間刑務所に収容することで内省を深めさせる必要性があるとして懲役20年の判決を言い渡したことに対して,被告人の行為責任の基礎となる本件犯行の実体を正しく評価せず,また,一般情状に関する評価をも誤った結果,不当に重い量刑をしたとして量刑不当を理由に1項破棄して自判し,求刑の範囲内の懲役14年を言い渡した事例

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