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『量刑実務大系 第1巻 量刑総論』

『量刑実務大系 第1巻 量刑総論』

大阪刑事実務研究会 編著

第1節 量刑判断の基礎 第1 はじめに 1 従来の量刑実務とその直面する問題点/2 量刑論における学説と実務の関係/3 本稿の検討事項 第2 刑罰論からみ…

4000円(税別)

目次

『量刑実務大系 第1巻 量刑総論』

第1節 量刑判断の基礎
第1 はじめに
1 従来の量刑実務とその直面する問題点/2 量刑論における学説と実務の関係/3 本稿の検討事項
第2 刑罰論からみた量刑基準
1 はじめに/2 責任概念について/3 刑罰論について/4 責任刑における「幅の理論」と「点の理論」/5 量刑理論研究者の量刑基準論
第3 実定法規からみた量刑基準
1 はじめに/2 現行刑法の法定刑の枠/3 法律上の加重減軽事由/4 刑の執行猶予(刑法25条)/5 起訴便宜主義(起訴裁量主義,刑事訴訟法248条)/6 改正刑法草案/7 小括
第4 量刑相場を中心とした実務における量刑基準
1 はじめに/2 量刑相場の形成過程とその内実/3 量刑相場において考慮されている事情/4 量刑相場を中心とした量刑実務とあるべき量刑基準/5 求刑と量刑/6 量刑相場の地域的格差及び経年的格差/7 量刑相場を中心とした量刑判断過程の実情/8 量刑実務において重視されていること
第5 責任刑と予防的考慮の関係をめぐる議論と実務における量刑判断
1 はじめに/2 学説の概況及び実務経験者の論考/3 一般予防的考慮について/4 特別予防的考慮について/5 量刑事情のウエイトと量刑事情の審理のあり方との相関関係
第6 量刑事情に関する総論的検討
1 はじめに/2 量刑実務において考慮されている量刑事情の範囲に関する概要/3 量刑研究者の量刑事情論全般に関する見解/4 量刑事情に関する各論的検討の概要/5 二,三の犯罪類型における量刑事情の特徴
第7 二,三の実例検討
1 はじめに/2 連続昏酔強盗事案/3 住居侵入未遂,傷害事案/4 業務上過失致死事案
第8 量刑判断過程の比較法的考察(アメリカ)
1 はじめに/2 連邦量刑委員会制度及び量刑ガイドライン制定までの経緯の概要/3 連邦量刑ガイドラインの概要/4 実際の量刑ガイドラインに基づく量刑判断過程の様子/5 若干の感想
第9 量刑判断過程の比較法的考察(ドイツ)
1 はじめに/2 ドイツ刑法典の量刑に関する特徴/3 ドイツにおける量刑判断の実情/4 若干の感想
第10 第1節の終わりに
1 量刑実務の現状評価ー量刑における理論と実務の架橋/2 裁判員制度に向けての検討課題
第2節 裁判員裁判と量刑判断
第1 裁判員と量刑判断
第2 量刑事情の評価,検討
1 行為責任主義/2 裁判員と行為責任主義/3 訴訟当事者の訴訟活動の重要性
第3 具体的な数値としての量刑判断
1 数値化された量刑の正当化根拠/2 感覚を担保する量刑資料の重要性/3 数値化の場面における量刑判断の合理化・透明化
第4 最後に
コメント〔松田岳士〕

法定刑・法改正と量刑〔村越一浩〕